【実話】出逢ったのはフィリピーナ。別れたのもフィリピーナ。

1994年フィリピーナとの出来事を当時の記憶のまま、お伝えして行きます。

今だから話せる事。忘れては行けない事。その教訓が現代に至る事。

06*アキが泊まりに来た

【アキ】

シンフォニック前で、街灯に照らされ仁王立ちしたアキがいました。

そして「たつ、早く家に行こう」

と私の腕を組んで来たのです。

 

アキは仕事柄、私に惚れている素振りをしますが、決して私に対して男としての好意を抱いている訳ではありません。

正直私もそうでした。

更に、安易に男の自宅に泊まらせてほしいと言う発言は、おそらくアキの性格もあったのだと思います。

 

私はいくらフィリピン人だろうと、その気もない女性を泊まらせる事に躊躇していて、どうにかしてアキを帰らせる作戦は無いものかと、模索するくらいだったのです。

マイの事を聞いた直後で、気持ちに余裕もなかった事もあります。

 

【自宅】

アキに腕組みされマンション敷地内に入る時は、誰かに気付かれやしないものかと、冷や汗もでてきました。

 

とりあえずアキを自宅入れては

「なんか飲む?」ってウィスキーの水割りと湿気たカラムーチョ差し出すと、仕事でも散々飲んでいるわりに「gutom na ako (腹へった~)」と、カラムーチョを頬張り水割りをガバって飲んでは、大声でゲラゲラ笑い始めたので、窓開いていないか気になる始末。

 

【マイの事】

アキからの電話では聞き取れず、ニュアンスがイマイチ伝わらなかったマイの事を聞き出しました。

自殺未遂とかマイが病んでいる傾向にある事よりも、旦那だか彼氏だかの存在が一番気になっていたのです。

 

「マイの旦那さんっているの?」

「フィリピンにいるのよ」

「ん?フィリピンにいる?」

「マイが言ってた、でも今はわからない」

「いつの事?」

「日本に来る前。今はフィリピンにはいない…」

「わからないの?それともいないの?」

「あ~、私はマイと友達だから話はしてた、でも前に旦那さんがいて、今はフィリピンのどこへ行った。わからない」

 

ボトルと水と氷はテーブルに用意してたので、アキは仕事のクセで自分と私に水割りを作り続けながら話してくれたけど、やっぱり意味不明だ。

私の憶測では、マイは日本に来る前フィリピンに旦那がいたけど現在は離婚している。

が、正しい見解だろう。

 

その次だ。

 

「じゃあ今マイが住んでいるのはどこ?」

「高円寺のスドーさんの家」

「スドーさんって誰?」

「日本に来て長野から一緒に来たオジサン」

「誰?旦那さんなの?」

「旦那さんじゃないけど、たまに一緒に住んでる」

「じゃあ、結婚してないけど彼氏?」

「あ~、彼氏じゃないけど時々迎えにきてて…」

 

もう朝3:00を過ぎてた

 

「マイはシンフォニックのアパートに住んでたんじゃないの?」

「そうだよ、スドーさんはたまに一緒に住んでるだけだよ」

 

一緒に住んでるだけって、それが気になる所。

「それならスドーさんの所で、たまにじゃなく、ず~と一緒に住めばいいじゃん!」

 

アキの意味不明な説明と、スドーさんに対する嫉妬心でイラっときて、アキに不機嫌な表情を出してしまった。

 

「アハハ!たつ!マイを愛してるの?Mahal Kita?」

 

どこの国の女性でも、この様な男の心境って気が付く物なのでしょう。

 

そしてアキの話の通りだと思います。

マイには半同棲的な存在の男性がいるのは確かで、それに気が付かなかった私は本当にシンフォニックのカモになっていたのでしょうね。

そもそも、そう言う女性に惚れてしまう事自体がご法度なのですから。

 

Mahal Kita(マハル キタ)

愛してる。I Love You。

初めてタガログ語の愛の表現を勉強した瞬間でした。

 

【4:00AM】

マイと色々と話ができ、なんだかスッキリしたような、そうでもないような…

時計を見ると4:00AMです。

後3時間すれば起きる時間で、この時間まで飲み続けた事は朝になってきっと後悔するハメになりそうです。

 

「ねぇアキ。俺もう寝たいんだけれど、アキはどうするの?」

「私はたつが仕事行く時に一緒に出るよ」

「じゃ、いるの?」

「だって、帰る電車ないでしょ?」

「いいけどどうするの?寝るの?」

 

全くアキに対する興味がない事を露骨に冷たく表しました。

あまりタイプでもないし、アキに性的な気持ちは持ち合わせないようにしよう。

だってマイへの純粋な恋愛感情を、貫きたかったのですから。

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「じゃあ、たつの布団で寝ていいでしょ?」

「へっ?一緒に?」

「ダメなの?」

 

この時のアキの言葉は、単純に就寝する事だけを要求していた様子です。

 

「わかった。けど、そのままの恰好でねるの?」

「だいじょうぶ」

 

そしてアキと同じ布団で、背中合わせで、短い睡眠を取ったのでした。

アキのサイズからして私の就寝キャパシティーが狭くなった事は言うまでもなく、胸の大きさ同様、ケツの大きさも強烈なのが分かりました。

 

もしこの時、本能に任せアキに迫まったり、迫られたりしていたら、今の私の人生も変わっていたかも知れない。

 

(つづく)

kinotatsuya.hateblo.jp

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